講演の様子 (C)John Cairns and Blavatnik School of Government, University of Oxford
5月7日、8日の両日、第38回(2023)京都賞の一連の行事の締めくくりとして、受賞者を英国オックスフォード大学に迎え、「Kyoto Prize at Oxford」が開催されました。
講演後の質疑応答の様子 (C)John Cairns and Blavatnik School of Government, University of Oxford
同大学のブラバトニック公共政策大学院(以下、BSG)の企画運営のもと、8日に基礎科学部門受賞者で数学者・物理学者のエリオット・H・リーブ博士と、思想・芸術部門受賞者で美術家のナリニ・マラニ氏の2名が参加し、パブリックレクチャーが行われました。大学の研究者や学生に加えて、近隣の高校生らがBSG内のメインホール(イナモリ・フォーラム)に来場し、受賞者の言葉に熱心に耳を傾けていました。講演後には質疑応答の場も設けられ、会場から多くの専門性の高い質問が寄せられました。
パネルディスカッションの様子 (C)Andrew Bailey and Blavatnik School of Government, University of Oxford
また、レクチャーに先立ち、7日にアシュモレアン博物館で開催されたパネルディスカッションでは、BSGのナイリー・ウッズ学長の進行でリーブ博士やマラニ氏が意見を交わし、キャリアから得た知見や今後の課題などについて語り合いました。冒頭には、昨年急逝した先端技術部門受賞者、柳町隆造博士の追悼動画も放映されました。
夕食会の様子 (C)Andrew Bailey and Blavatnik School of Government, University of Oxford
その他、夕食会やクロージングレセプションも開催され、受賞者と現地参加者が活発に交流する2日間となり、盛況なうちに幕を閉じました。
クロージングレセプションの様子 (C)Andrew Bailey and Blavatnik School of Government, University of Oxford
▶「Kyoto Prize at Oxford」とは
2016年に稲盛財団と英国オックスフォード大学がお互いの価値観や哲学を共有し、新たなパートナーシップを締結。毎年5月、同大学のブラバトニック公共政策大学院が、京都賞受賞者を招き、公開講演会やパネルディスカッションなど知的刺激に富んだ多彩なプログラムを2017年より開催しています。今回で7回目となります。
ブラバトニック公共政策大学院の建物外観 (C)John Cairns and Blavatnik School of Government, University of Oxford