フィールズ賞やガウス賞などを授与する国際数学連合(IMU: International Mathematical Union)は8月1日、生涯にわたり極めて優れた業績をあげた数学者に贈る「チャーン賞」に、柏原正樹博士(第34回(2018)京都賞基礎科学部門受賞、京都大学数理解析研究所特任教授)を選んだと発表。日本人では初めての受賞となります。
IMUは、「50年にもおよぶ代数解析学および表現論を基礎から構築した顕著な功績」とその偉業を讃え、“柏原博士の研究は、その深さや広がり、専門性や独創性において群を抜いており、博士の功績なしに現代の代数解析学や表現論の発展は考えられない”とコメントを寄せています。
授賞式は今月5日、IMUの総会が開かれているブラジル・リオデジャネイロで行われます。京都賞につづき、このたびのご受賞、誠におめでとうございます。