2018年に京都賞基礎科学部門を受賞した柏原正樹博士 が、傑出した業績をあげた数学者に贈られる「アーベル賞」の受賞者に選ばれました。このたびのご栄誉、誠におめでとうございます!
受賞理由は、「代数解析学および表現論への根幹的な貢献、特にD加群の理論の発展と結晶基底の発見」です。(受賞理由の原文は以下:“for his fundamental contributions to algebraic analysis and representation theory, in particular the development of the theory of D-modules and the discovery of crystal bases.”)
アーベル賞は、数学における先駆的な業績を称えるノルウェーの国際賞です。2003年から毎年受賞者を顕彰しており、数学界でもっとも名高い賞のひとつとして「数学のノーベル賞」ともいわれています。京都賞の歴代受賞者では、ミハイル・レオニドヴィッチ・グロモフ博士 (2009年)や、ラースロー・ロヴァース博士 (2021年)も受賞しています。
*写真は2018年の京都賞記者会見の際に撮影したものです。
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