3月15〜17日(現地時間)、米国カリフォルニア州サンディエゴ市にて、京都賞シンポジウム (Kyoto Prize Symposium) が開催されました。4年ぶりに全ての行事がリアル開催となり、第37回(2022)京都賞受賞者のカーヴァー・ミード博士、ブライアン・T・グレンフェル博士、ザーキル・フセイン博士による講演に加え、慈善晩餐会(ゲーラ)などが行われました。現地での様子をお知らせします。
3月15日に開催された慈善晩餐会(ゲーラ)では、京都賞受賞者3名が紹介された後、各受賞者がスピーチを行い、自身の人生を振り返りながら、参加者、とりわけ若者に向けて激励の言葉を贈りました。また、サンディエゴ市とメキシコ・ティファナ市の高校生で、大学入学資金としての奨学金対象者に選ばれた6名も紹介されました(この奨学金は京都賞シンポジウム組織が助成・贈呈するものです)。奨学金対象者の高校生たちは、これまで取り組んできた課外活動や大学進学後に実現したい夢について語り、会場に集まった約300名の参加者から温かい拍手が送られました。舞台上では歌唱パフォーマンスも披露され、大きな盛り上がりを見せました。
3月15、17日には、カリフォルニア大学サンディエゴ校にて、京都賞受賞者による講演やパフォーマンス、関連分野の教授とのディスカッションが行われました。大学生、近隣の高校生を含め、全部門合わせて800名近くが参加し、受賞者が語る言葉や奏でる音楽に真剣に耳を傾けていました。講演の最後には惜しみない拍手が送られ、受賞者のサインや写真を求めて学生が列を作る姿も見られました。このほか、ワークショップやQ&Aセッションなど、受賞者と現地の学生たちが交流する機会も設けられ、盛況のうちに幕を閉じました。
(4月24日追記)当日の様子は、こちらからご覧いただけます。
また、京都賞シンポジウムに関連するイベントとして、3月18日にはザーキル・フセイン博士出演のコンサートがサンディエゴ市内の会場にて行われました。地元団体のラ・ホーヤ・ミュージック・ソサエティ主催、稲盛財団協賛の下に開催された本コンサートでは、タブラーをはじめインドやアフリカの伝統楽器とさまざまな種類のパーカッションによる、息の合った技巧的かつ力強い演奏が聴衆を魅了。興奮冷めやらぬまま終幕となりました。
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